- 星野ヴァイオリン・ピアノ教室
指導実例②
皆さん、こん○○は。
星野ヴァイオリン・ピアノ教室、講師の星野義浩です。
以前も指導実例を書きましたが、今日は違う生徒の話を書いていきます。
その生徒さんが当教室に来たのは、小学5年生ぐらいだったと思います。
ヴァイオリンを始めてまだ2年くらいでしたが、
既にザイツのコンチェルトを弾くぐらいだったので、
進み具合は早い方だと思います。
体験レッスンで教室に来た時に、
『スケールは何をやっているの?』と聞くと、
カールフレッシュのスケールシステムをやっているとの事!
しかも3度や8度などの重音のスケールもやっているとの事で、
これりゃあ凄いぞ!と期待して聴かせて頂いたのですが…
あれあれ??全然弾けてない…
ってか、指の形はグチャグチャ、音の配列もよくわかっていない感じ。
重音なんて、強引に2つ押さえているだけで、ハモっては居ない。
当然スラーなどは付けずに1音ずつ弓を返して…
と言う具合なので、直ぐに『そのレベルでは無い』事は判別が付きました。
話を聞いてみると、これまでこのG-durのスケールだけをずっとやらされているのだそう。
確かにヴァイオリンにとって、G-durスケールは大切ですが、
それしかやっていないと言うのはあまりにも…
カールフレッシュのスケールシステムは確かに良い教本です。
これが最高峰として、重要視している先生もいらっしゃるでしょう。
しかし、レベル的にはかなり高く、ちゃんとした基本が出来ていなければ、
やる意味が無い、とさえ言える教本です。
それはフレッシュ自身が、これを初心者用に作った訳では無い事からも明らかです。
いたずらに早い段階から難しい物をやらせると言うのは、私的には如何な物かと思います。
まずはレベルを落として、ちゃんと理解しながら技術を習得させる事が大切です。
その為に、音階練習は小野アンナ音階教本にある、ファーストポジションのスケールをやります。
この段階でしっかりと音階の基本事項を覚えなくてなりません。
指の形(向き)、音の配列(全音半音)
中間音符の取り方、左肘の角度、弓の配分…
と挙げればキリがないですが、これだけ沢山の事柄を、
ファーストポジションの間にしっかり覚えてマスターしていかなければ、
3オクターブスケールやら、カールフレッシュのスケールシステムなんて夢のまた夢。
その生徒はその後、当教室に入会頂き、私のレッスンを受けるようになったのですが、
これまた水を得た魚の様に、メキメキと上達していくのです。
とても真面目な子だし、熱心に練習もする様でした。
前の週に注意した事は、ちゃんと次の週には直して来るのも偉かったです。
最初に与えた曲がリーディングのト長調のコンチェルトでしたが、
数回レッスンしただけで、ほぼインテンポ(実際の速さ)で弾けるようになり、
しかも16分音符なんかは綺麗に粒が揃っており、
思わず『キミ、指良く廻るねぇ!』と感心したのをよく覚えています。
この子の場合、これまで正しい奏法を教わって来なかったので、
指の形や向きなどが、グチャグチャになっていて、
正常に機能出来ない状態で弾いて居たんですね。
なので、それを全て正常な状態に戻してあげれば、
元々は器用な子なので、直ぐに弾ける様になるのです。
以前お母様が「今までこんなに細かく教えてくれた先生はいらっしゃらなかった。」
と仰って下さり、指導者としてはとてもありがたいお言葉でした。
しかし、ヴァイオリンという楽器は、そこまで細かく指導しなければ、
まともに弾ける様にはならない楽器なのです。
(故に独学やウェブレッスンでは限界があります。)
けれども、そこまで細かく教えてくれる先生が少ないのが現状です。
こうして色々な生徒さんが、他所の教室から移ってきます。
引っ越しだったり、スケジュールの都合が合わなくなったり、先生に不満を持って辞めたり、など、
理由は様々ですが、ご縁があった生徒さん達には、
「この教室に来て良かった」
そう思ってもらえるよう、日々努力していきたいと思います。
もし、今のレッスンに不満や不安をお持ちの方は、
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