- 星野ヴァイオリン・ピアノ教室
指導実例①
皆さん、こん○○は。
才能、なんて言うと【天才】みたいな感じで大袈裟ですが、
人それぞれ、能力の差はあれども、才能って物があると思います。
そして指導者は、その才能を最大限に引き出す事が仕事です。
勿論、無いものは引き出す事は出来ませんが、
そもそも引き出せてもらえていない生徒さんが多いのも実情です。
今日は実際にあった、当教室での例をご紹介致します。
それは今から10年以上も前の話。
ある日、幼児で8カ月ほどヴァイオリンを習っているのだが、
どうも伸び悩んでいて、当教室に問い合わせをしてきた方がいらっしゃいました。
取り敢えず体験レッスンにお越し頂いて、
色々とお話を伺っていると、どうも今の先生が幼児の指導が得意ではないらしく、
(それは私もそうなんですけど…と当時は思って聞いていた。(笑))
具体的な指導は殆ど無いのだそう。
取り敢えず弾いてみて頂くと、
楽器も弓の持ち方もグチャグチャ、弾き方も音程もグチャグチャ。
こう言ってはなんだが、決して上手くはないし、
才能があるとは微塵も思えなかった。
私『楽器や弓の持ち方はどう教わっていますか?』
親「いや、教わってないんです。こんな感じに持つんだよ〜。程度で、見様見真似でやっていて、どこをどうするとか、正しいとか違うなどの修正もされないんです。」
え!?それは指導なのか??と思いましたが、
お母様も幼児のレッスンってこんなものなのかしら?と思いながら、通われていたそうだが、
あまりにもおかしいのでは?と不安に思い、
当教室に来たのだそう。
そして当教室にご入会頂いてから、私のレッスンが始まったのだが、
『楽器はこうやって持つんだよ』とか、
『ここと、ここがお隣同士にしてね』とか、
『ここはくっつけちゃダメだよ』などなど、
言い回しは子供向けにするが、やるべき事を妥協してはならない。
それを子供だから、幼児だからとか、その内出来るようになるから、などとおざなりにすると、
後で修正するのに、とても苦労をする。
そうやって1から指導をしていくと、まるで水を得た魚の如く、メキメキと上手くなっていった。
数ヶ月後に行われた発表会では、『ロングロングアゴー変奏曲』を弾いたが、
音程がもの凄く良く、音もとても綺麗だった。
その頃から、『あれ?この子素質あるかも?』と思い始めたのだが、
何せ前回注意したことは、殆ど次の週には直っているのだから、アッパレ!である。
しかし、いくら素質があっても、正しい指導が行われなければ、それは開花しない。
それを目の当たりにした出来事だった。
そう思うと我々指導者の責任は大きく、身が引き締まる思いだ。
残念ながら、私が現在の場所へ引っ越す事がきっかけで、
その生徒は手放してしまったのだが、
次の先生を探して体験レッスンに行った際に、
「凄く基本がしっかりしていて、良い先生に教えて頂いていたのですね。」
と褒められたらしく、お母様からその話しを聞いた時は、
教師冥利に尽きるお言葉で、とても嬉しかったのを覚えている。
私にとって、とても印象深い生徒の1人でした。
当教室では、各自の状況に合わせ、1人1人に合った方法で、持っている能力を最大限に引き出す事を目標に指導をおこなっております。
もし、「才能がない」とか「向いてないんじゃないか?」など、言われたり、思われたりしている方がいらっしゃいましたら、
是非一度、当教室のレッスンを受けてみては如何でしょうか?きっと解決の糸口が見つかるかと思います。
只今、無料体験レッスン受付中です。