- 星野ヴァイオリン・ピアノ教室
ヴァイオリン 導入教材(子供編)
皆さん、こん○○は。
今日は当教室での使用教材のご紹介です。
使用教材は生徒の状況に合わせて使い分けたり、
私自身の考えが変わったりで、その都度変化していますが、
現時点で1番多く使用している教本のご紹介です。
今回はヴァイオリンの初歩、導入の教材を取り上げます。

幼児から10歳くらいまでのレッスンでは、
主に「子供のためのバイオリン教室」(森本琢郎 著 ドレミ楽譜出版社)を使います。
これは上、中、下巻に分かれておりますが、
4〜7歳ぐらいまでですと、上巻から始めますが、
譜面が読める子や、8歳以上の場合は中巻から始める事もあります。
上巻は日常的な言葉を使い、リズムを覚えるのと、
開放弦を弾く練習からスタートします。
「いぬ」「ねこ」などの単語を、A線やE線で弾かせます。
これは均等に音を鳴らす練習で、拍子感を養います。
その後は「タクシー」や「ふーせん」などの長く音を伸ばす練習をします。
この段階では音符は勉強しませんが、言葉を奏でながら、自然とリズムを身に付けていきます。
その後、リズム譜(音符だけで、五線を使わない)
で、音符や休符を学びます。
その後に、左手を押さえる練習に入りますが、
一本ずつ増やして行くので、ゆっくりなペースで進みます。
中巻ではいよいよ五線を読む練習になりますが、
初めは上巻と同じ内容で、ただそれが楽譜になっただけです。
この時に、しっかりと楽譜から音やリズムを読む事が大切で、
弾く事自体は難しい事は難しく無いと思います。
それがかえって読譜に集中出来るメリットにもなります。
譜面が読める子や、小学生などは中巻から始めるのもありですが、
その場合、開放弦の練習とソルフェージュの練習をしっかりやる事が重要です。
上、中巻ではA線とE線のみで、指も1〜3指までしか使いません。
下巻でようやく4指が出て来て、かつD、 G線を使い、
指の配列も少し変化させ、最後はト長調の練習で、 G線からE線までの全弦が弾けるようになります。
課題の量は多目ですが、これは似た課題を多くやらせる、
「数こなし」の手法でり、子供の場合、あまり長いこと同じ物をやる集中力はないので、
曲をどんどん変える事で目先を変えて、同じような課題を複数こなさせる目的があります。
その為、あまり1つの課題に固執する事なく、
サクサクと進めて行く事をオススメします。
恐らくこれが一番易しいテキストなんじゃないかと思います。
しかし、易しいテキストと言うのは、誰にでも使えると言うメリットがあります。
なので、取り敢えずこれで始めてみて、様子を見るのには丁度良いです。
もし、物足りなければ、課題の量を増やして、どんどん先に進めば良いですし、
場合によっては、中巻で終わりにして、他のテキストに移るのも手です。
進みはゆっくりで課題の量も多めですが、
1つ1つの課題の出し方や、その順番などは、
非常によく考えられたテキストだと思います。